稼げるネット副業という誘いで狙われる主婦

シリコンバレー シーズン6を視聴して、IT業界には誠実さと倫理が必要であると目覚めました。
現実のインターネットでは、ドラマよりも酷いことが多数存在します。
インフルエンサーもどきがインターネットを利用してネットに不慣れな層を騙して搾取を続け、ネット広告の代理店やホームページの制作会社は模倣を繰り返し、やはりクライアントをカモにする。本当に汚い世界です(ドラマに比べるとせこ〜いものだけどね

シリコンバレー シーズン1において、スタートアップのベンチャーは口を揃えて「世界をより良く」とプレゼンしています。アプリなのか、Webのサービスなのかは色々です。
これは半分以上ドラマによる皮肉なわけですが、リアル社会においては、それを掲げながらその実はユーザーやクライアントを騙し、「捕まらない限りは違法ではない」と言わんばかりの輩がそこらじゅうに存在します。

インフルエンサーもどきのゴミ同然な情報商材や「稼げます」とうたう副業スクールにお金を払ってしまう人は正直言って賢いとは思えないのですが、奴らの手口はフィッシング詐欺のごとく巧妙で、引っかかってしまうこと自体を責めることは出来ないレベルに到達しています。

恐らく情報商材屋や副業スクールのインフルエンサーもどきは、「稼げるとは言っていない」という言い訳をするでしょう。
これはもう小学生の口喧嘩よろしく、稚拙なお断りです。

主婦でも稼げるとかそもそも失礼だと思うのだが

例えばこのようなツイートで集客を行っているインフルエンサーもどきがいたとしましょう。

「主婦が稼ぐなら絶対にネット副業がおすすめ」「育児や家事のある中、限られた時間で効率良くネットビジネスを行うには当スクールが最適である」

そこまであからさまかと失笑してしまうねこれは。
主婦であることがパソコンやインターネットに詳しくないという根拠にはなりませんが、主婦業を行っている方が最新のネット事情に詳しくない可能性は高いでしょう。

主婦というカモの選別

「主婦が稼ぐなら」という書き出しだけで、主婦の方は全速力で逃げた方がよいです。
なぜなら限られた時間を使って本当にネットビジネスのスキルが身につくのであれば、主婦であろうがサラリーマンであろうが、フリーランス、学生、アルバイト誰にでもスキルが身につくはずです。
これを「主婦」と限定していることから、「最新のネット事情やパソコンについて詳しくない可能性が高い層」をカモにするというコンセプトがあからさまなんですよ。

副業としてネットビジネスをさせるのであれば、元からパソコンを所有し日頃からインターネットに触れているIT企業のサラリーマンをターゲットにする方が集客しやすいでしょう。
そうしないのは、最新のネット事情やパソコンについて詳しくない層にしか通用しない内容だからですよ。

稼げる副業という虚構

実際、その手のインフルエンサーもどきのツイートや無料で公開している情報は、どこででも入手出来るものか精神論だけです。
有料であれば有効な情報を入手出来ると考えてしまった方は、本当に気をつけた方がよいです。
そんなもの存在しません。時代ごとに一時的に有効な手法があることは否定しませんが、あったとしてもそれを教えてしまったら情報商材屋や副業スクールがその時点で不要なものになってしまいますし、インフルエンサーもどきによって広まる頃にはすでに古いのですよ。

もしもひっかかって有料の情報を入手してしまい、まったく成果が出ないという方は弁護士に相談するのが良いですよ。

ドラマに感動して書き出したわりに、チープな小悪党の話しになってしまいましたが、そこそこの企業がクライアントに行っていることも、基本的なインチキの構造はこれと同じというのが恐ろしい。