アルティメットニッパー・タミヤ薄刃ニッパー比較

2020年5月12日

ガンプラを始めて最初に入手する工具ですね。これがなければ始まりません、もっとも重要な工具といえます。
アルティメットニッパーの評判はよく聞くけど寿命が気になるし、長く使うものだからやはり老舗メーカーのタミヤが良いのでは?という思考を巡らせている方も多いかと思います。
アルティメットニッパー
薄刃ニッパー
ゴッドハンド
TAMIYA(タミヤ)

参考価格

5,000円(税込)

(メーカー直販サイト)

参考価格

3,132円(税込)

(メーカー直販サイト)

ゲートカットに特化して「究極の切り口」を追求したニッパー

精密ニッパーの刃先をより細く、薄く、シャープに

GH-SPN-120

アルティメットニッパーは、ゲートカットに特化して「究極の切り口」を追求したニッパーです。
Φ3mmほどのランナーをスライスカットしてみると、スルスルと刃が入っていき、ほとんど音もなく切り終わります。
切れ味がいいので、デザインナイフで削いだような滑らかな切断面を得られ、プラスチックの白化(断面が白くなってしまう現象)を最小限に抑えます(メーカーサイトより)

Item No:74035

プラモデルのパーツカットに欠かせない精密ニッパーの刃先をより細く、薄く、シャープにしました。
艦船モデルのマストのような細かい部品やランナーとのすき間の狭いパーツのカットに威力を発揮。刃先は熟練工の手で丹念に仕上げられ、またグリップ部は握りやすい特殊ゾルコーティング仕上げです(メーカーサイトより)

クセになる切れ味に価格以上の価値を実感できる

ニッパーは最初から良いものを入手した方が良い

その存在を知ってから、ずっと試してみたいと考えていたのですが、試しで購入するには少々高価で悩んでいました。
全塗装や部分塗装、塗装無しの仕上げなど様々な楽しみ方を覚えるにつれ、どの様式でもゲート処理は必要になるわけで、その効率化と、やはり切れ味を体験してみたいという興味から導入した工具です。

上記メーカーサイトの概要にもある通り、音もなくスルッと刃が入ってゆく感触は間違いなくクセになります。

その滑らかな切断面を目にしたとき、価格以上の価値を実感しました。躊躇していたことを後悔するくらい優秀な、その名の通り究極のニッパーです。

切れ味だけで言えば、今のところこれに勝るニッパーは存在しないと言えるでしょう。

ガンプラをはじめてから変えていない工具はこのニッパーだけです。これを使っていたので、それまでニッパーによる製作の違いを意識することがなかったのかも知れません。

「ニッパーは最初から良いものを入手した方が良い」ということを聞いていたことから、タミヤなら間違いないだろうということで購入しました。その選択が間違っていなかったことを感じながら、日々ガンプラを楽しんでいます。

かなり使い込んでいますが、グリップの握り易さも切れ味もそう衰えたとは思えず、こうして改めてレビューをしてみると、何年も不具合を感じることなく使用できていることに驚きます。

アルティメットニッパーと比べてしまうと切れ味という点では若干劣るとはいえ、その差は「とても綺麗に切れる」と「綺麗に切れる」くらいのもので、価格と堅牢性を含むバランスは絶妙です。

2017年の5月に購入し月にHG2〜3体の製作で使用していますが、今のところ問題ありません。(2020年5月現在)
抜群の切れ味と引き換えで破損しやすいことはたしかですが、こまめにメンテナンスしながら丁寧に使えば切れ味も衰えず長持ちします。

2015年の末から月にHG2〜3体の製作で、現在も不具合はまったくありません。長持ちです、寿命はかなり長いと言えます(2020年5月現在)

間違いなくクセになる究極の切れ味

悪くない切れ味
抜群の堅牢性
手頃な価格
入手し易さを含む老舗メーカーの安心感

破損しやすく寿命が気になる
こまめな手入れが必要
高価
品薄で入手しにくいと感じていましたが、流通も安定しつつあります

アルティメットニッパーと比べてしまうと切れ味は劣る

防錆油、潤滑油、紙ウエス、ブラシがセットになったメンテナンスセットが同社から発売されています。
劣化を防ぎ、寿命を延ばしてくれます。アルティメットニッパーは繊細でメンテナンスが欠かせないため、必需品です。

KURE5-56等の万能オイルでもよいのですが、アルティメットニッパーのメンテナンスセットがそのまま使用出来ますので、アルティメットニッパーを所有していなくても同セットがあれば便利ですね。

材質:特殊工具鋼(神戸製鋼所製)
全長:約120mm
重量:約60g
刃部硬度:HRC58以上
折れ防止ストッパー
開き過ぎ防止ピン
バネ付き
ソフトグリップ
オリジナルニッパーキャップ付属

材質:高炭素工具鋼
全長:約115mm
熱処理:全体焼き入れと刃部高周波焼き入れ
硬度(全体):HRC45〜50
硬度(刃部):54〜62
表面処理:クリアーラッカー防錆処理

face

これらは現代のニッパーを代表する二品と言ってもよいくらいメジャーですよね。
アルティメットニッパーの切れ味はたしかに優秀ですが、製作スタイルの定まっていないモデラーまで含めて「誰にでもおすすめできるニッパーか?」と考えた場合、その繊細さから微妙な部分もあります。
塗装前提の製作では薄刃ニッパー、素組みかそれに近い仕上げの場合はアルティメットニッパーという具合に個人の製作スタイルにあわせた選択がよいかも知れません(2019年5月31日)

上記のレビューを書いてからちょうど1年間使用していました。現在はどちらの使用率が上かといいますと…ちょうど半々です。より正確には、いわゆる2度切りの工程におきまして、ランナーから切り離す際にはタミヤ薄刃ニッパー、その後にアルティメットニッパーという具合に、それぞれの特徴を活かした明確な役割分担をしています。破損に気をつけて使用しながら手入れも欠かさないようにしていますので、いずれも健在です(2020年5月12日)

アルティメットニッパーは、登場してから数年間経過していますが、未だに大人気でしばしば品薄にもなるという驚異的な製品になりましたね〜(2021年3月5日)