シャア専用ザク HG 製作

前回のシャア専用ズゴックから、赤い機体が続きます。
個人的には、カラーリングの変更を行わない製作が続くのは珍しい。
今回は、第一次ガンプラブームの品薄状態経験者には感涙ものの(?)シャア専用ザクを製作しました。

シャアザクは赤い彗星そのものである機体

伝説的に語り継がれてゆくこの異名は、シャアがこのザクに搭乗している時代に定着したわけで、言わばこの赤いザクは「赤い彗星」そのものですね。

思い出す度に動画でもお話しさせていただいておりますが、子供の頃シャアザクは本当に入手が困難でした。
ジオン機ではグフの人気も絶大でしたが、シャアザクはそれ以上だったのではないかな〜

購入してきて開封し、ランナーにナンバリングしている状態でもまだ不思議な感覚でしたよ(笑

仮組みしただけでいちいち感動してしまって進行が遅いので、急いで分解してパーツの洗浄を行います。
腕部や脚部に一部、合わせ目が発生しますが、消しても消さなくてもよい構成なので、今回は消さずに最新のアーキテクチャーを楽しみます。

パーツの洗浄は超音波洗浄機で洗浄後、洗濯ネットに入れたパーツをサラダスピナーでぶん回すのが便利です。
綺麗に削りカスがとれて、簡単に水分が飛んで行きます。
とてもプラモを作っているようには見えませんが(笑

軟質パーツ対策にガイアマルチプライマー

ジオン機の宿命、動力パイプは軟質素材が使用されていますので、塗装剥がれ対策として、塗装前にマルチプライマーを塗布しておきます。
ザクの場合はグフのヒートロッドのようにぐりぐり曲げるものでもないのでそれほど神経質になる必要もないのですが、念のためですね。

目指したのは昭和のシャアザク

今回のコンセプトは、子供の頃に入手困難だったシャアザクを手に入れるということで、ハンドパーツもピンク、バズーカはディティールを削ってなるべくシンプルな「筒」にしてみました。
そのため、全パーツをグレーのサーフェイサーでリセットしています。

ザクマシンガンのスコープは、奥まった位置にメタリックだとほとんど分からないので、あえて出っ張るようメタリック塗装したプラ棒を短くカットしてはめ込んでいます。
目立つようにはなったけど…球体が押し込まれているようで、ちょっと失敗かもorz

シャアザクのヒートホークはやはりこの色だな〜
グレーの方がメタリックとのコントラストが格好良さそうだけど、ガンダムに斬りかかるシャアザクが持っていたのはこれのはず。

ふだん、明るい色にイエローをあわせることはしないのだけど、この辺も昭和テイスト。
ガンダムデカールをストックしておいてよかった。

シャア専用ザクVerアニメカラー仕上げ

サーモンピンクとマルーンには、それぞれVerアニメカラーのMS-06Sピンク、レッドを使用しました。
昨今ではシンプルなディティールであるこのキットをVerアニメカラーで塗装、昭和風にデカールを貼り付けて、子供の頃に欲しかったシャアザクの完成です。

イラストや模型雑誌では目にするものの、映像のシャアザクにはついていないナンバリングやマーキングが、やけに格好良く見えたのを思い出します。
デカールはわりと好きなので、ふだんは多めに貼り付けてしまうのですが、このシャアザクでは極力シンプルに。この辺も昭和テイスト(笑

いちいち感動していてキットのことを書くのを忘れていました。
バズーカ、ザクマシンガン、ヒートホークというザクの基本セットともいえる武装が付属しているのはもちろん、スカート部分には軟質パーツも用意されており(差しかえ式で、今回は使用していません)、関節の可動はさすがの最新キットと言える柔軟さで、これといった欠点が見あたらない優秀なキットです。

シンプルなので、初めてガンプラを作る人にもおすすめでかつ、精巧なデザインや豊富な付属パーツ、最新のアーキテクチャーにより熟練のモデラーも満足させる逸品です。
これから始める人やまだ購入していない方は、是非検討してみてください 🙂