麻雀の「待ち読み」をなんでも分かっているババァ

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これはもう20年以上前、大昔のお話しで、当時行っていた店は老若男女さまざまな人が打ちに来ていた。

(当時)その中では若かった私は死にかけの…いや、年配の皆さまからよくくだらないはったりをかまされておりました。その中でも、とくにくだらない女性のお話。

麻雀の待ち読み

言うまでもなく、手牌には入り目というものがあるので他人の待ち牌を100%読むことは不可能とされています。

そりゃ4センチとかなら、ある程度絞り込めるというのはあるけど、面前だろうが仕掛けだろうが、なんでも「分かってるババァ」(心の命名)というのがおりまして、実に鬱陶しい存在でありました。

ふつうの店なら注意対象でしょ

このババァ…いや、一応ご婦人としておこう。このご婦人、危険牌を切り出す際に必ず「分かってるんだけどね〜」とつぶやく。

ご婦人と何度か同卓したことから分かったのだが、どうやら、「そちらの待ちは分かってるのだけど、自分の手牌もひけない状態なので押す」という意味らしい。くだらない、実にくだらない。それに矛盾している。

麻雀という偶然が支配するゲームでは、くだらない“事前言い訳”なんぞせずにエイヤと切り出せばよいだけでしょ。

今どきのフリーなら、然るべき注意をされてもおかしくないけど、当時の雀荘にありがちな悪い意味でフレンドリーな店だったので、ご婦人は自由奔放。なるべく避けたい人種だったが、運悪く時間帯が被っていたのでよく遭遇していた気がする。

分かってるけど分かってない

そして、ある日のご婦人との同卓。

私は起家で手牌は七対子。待ちは生牌だったが、セオリー通りの単騎。東パツ先行の4,800点なら上出来でしょうということでリーチ。

さてご婦人はどうしてくるかと思いきや、一発でそのを放銃。運良く裏ドラものって18,000点のこれ以上ないスタート(!)

(ロン

ほぼ間違いなく想定外の放銃でしかも親っパネ。ご婦人は、しばし呆然とした後、点棒を払いながら、まさかの一言を発する…

「分かってたんだけどね〜」

何か言わずにいられないのだろうけど、もはや意味不明ですよ(笑

今ではもう、店が残っているかどうかも分からないけど、「分かってるババァ」は、まだそのすべてを見通す超絶技能で打ち続けているのだろうか。

オンライン麻雀 Maru-Jan